Web3.0って最近よく聞くけど何?
Web3.0の具体例ってどんなのがあるの?
Web3.0はこれからどうなっていくの?
まず最初に結論です。
Web3.0の世界ではデータをブロックチェーンで管理する
そのため、巨大企業や国家であってもデータを独占したり改竄する事はできない
Web3.0は「情報を検証できるインターネット」と言われる事があり情報の正確性が向上する
Web3.0は既に「メタバース」「SNS」「メッセージングアプリ」「検索エンジン」「ブラウザ」などで利用されており、今後ますます増えていく
Web3.0が進むにつれ今の株式会社の形も変わっていくと考えられている
Web3.0とは
Web3.0を説明するにはまずWebの進化の歴史を辿っていく必要があります。
その上でWeb2.0と3.0の大きな違い、Web3.0の特徴を解説していきます。
Webの進化の歴史
Web1.0〜3.0の流れは大まかにこちらです。
・Web1.0:1995年~(HTML・ホームページ・メールの時代)
・Web2.0:2005年~(GAFAの時代)
・Web3.0:2022年(?)〜(ブロックチェーンの時代)
Web1.0
Web1.0はHTML・ホームページ・メールの時代です。
静的なHTMLで個人がホームページを持っていて、ユーザーはホームページを閲覧するだけです。
「一方向性の時代」とも呼ばれています。
後期になると掲示板(BBS)などが生まれて時代はWeb2.0に突入します。
Web2.0
Web2.0になるとTwitter・Facebook・InstagramなどのSNSやYoutubeなどが登場しました。
これにより様々な人と繋り、双方向のコミュニケーションが爆発的に進化しました。
また誰もが情報発信できる時代となりました。
その立役者はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)です。
GAFAはユーザーの検索履歴やショッピング履歴など莫大な個人データを管理する存在となったのです。
Web3.0
Web3.0ではデータを管理する場所と管理者が変わりました。
管理者:GAFA 管理者という存在が不要になった
データの保存場所:GAFAのサーバー ブロックチェーン上(=分散型台帳)
これがWeb2.0の問題を解決するカギとなりました。
Web2.0と3.0の違い
Web2.0には下記の問題がありました。
・個人情報・プライバシーの問題(巨大テック企業によるデータの独占)
・セキュリティの問題(データ漏洩や改竄のリスク)
Web2.0はプライバシーの問題よりも便利さを追求することで社会を前に進めてきたと言えます。
これらの問題をブロックチェーンの力で解決していこうというのがWeb3.0です。
Web3.0で何が変わる?
Web3.0の特徴や大きく変わる点は4つだと言われています。
1.デジタルデータの所有権を持てる
2.仲介組織の淘汰
3.セキュリティー向上
4.正確な情報だけが流れる
デジタルデータの所有権を持てる
NFTによってデジタルデータの唯一無二性が証明されて、誰がいつ所有しているのか?過去に遡っても明確に把握する事が可能です。
今はNFTアートが注目を集めていますが、今後はコンサートのチケットや不動産の権利、保険の契約など様々なものにNFTが利用されていくことが考えられます。
NFTについて詳しくはこちら
NFTとは?分かりやすく解説します!【完全初心者でも安心】 – NFT Bear
こういった悩みに応えていきます。 この記事のポイント ・NFTはデジタル資産の所有権を明らかにする「見えないハンコ」である ・NFT「見えないハンコ」はブロックチェーンという技術で作られている ・NFTアートは転売されても元のクリエイターに収益が還元される仕組みである ・NFTマーケットでは「ゲーム内の土地」などこれまでにない商品が売れている ・NFTアートは数十億で取引されている NFTが数億円 […]
仲介組織の淘汰
Web2.0の世界では何をするにもある組織が管理するサーバーを介する必要がありました。
Gmailを利用するならGoogleのサーバーを介さなければなりません。
しかしWeb3ではブロックチェーン上にデータを保存します。
今後は「いち組織がデータを独占する事は倫理に反する」という世界観になっていくのではないでしょうか。
GAFAも変わっていかないとね。どういう動きをするのか気になるな。
セキュリティー向上
Web2.0では特定のサーバーを攻撃する事でデータを改竄・破壊する事ができました。
もちろんデータを保有する企業はバックアップ体制を強化するなどで対応していますが限界もあります。
Web3.0はブロックチェーンの分散型という特徴によりこの問題を解決します。
正確な情報だけが流れる
ブロックチェーンの力により「情報を検証できるインターネット」が構築されフェイクニュースなど誤った情報が淘汰されます。
また、特定の管理者がいないので検閲も存在せず地理的・思想的に差別されずに情報発信が可能になります。
ネットで胡散臭い「1ヶ月で月300万稼げるようになる!」みたいなのもブロックチェーンで証拠を見せられないならウソだよね、みたいに判断できる世界になるといいな!
Web3.0の具体的な活用例
Web3.0はあらゆる分野で広がっていく事が予想されます。
いま既に展開されているサービスを紹介します。
メタバース「THE SANDBOX」「Decentraland」
実はメタバースはWeb2の世界でも存在しました。
Web2.0のメタバースは「プライベート メタバース」と言われるのに対してWeb3.0は「パブリック メタバース」と言われます。
「パブリック メタバース」はブロックチェーンと繋がっていてのが特徴です。
NFTを利用してメタバース間でアイテムや土地をやりとりできる互換性を持つ事が可能になります。
Web2.0でいうと「あつまれ どうぶつの森」や「Fortnite」などメタバースですが互換性はありません。
とは言え、まだSANDBOXとDecentralandでアイテムや土地を連携したりはできないので今後の動きに注目だね!(NFTアートは現状でも共通で利用可能)
SNS「CyberConnect」
分散型ソーシャルグラフ「CyberConnect」はWeb3のSNSです。
ブロックチェーン上にデータが保管されているのでGAFAのような中央集権的な管理者は存在しません。
CyberConnectの始め方はこちらをご覧ください。
Web3時代の新しいSNS「CyberConnect」 の登録方法 | 名前・アバターの設定方法 | 早期登録で限定NFTを取得【完全初心者向け】 – NFT Bear
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メッセージングアプリ「Status」
ブロックチェーンのイーサリアムを基盤としています。
誰の検閲を受けることなくメッセージのやりとりが行えます。国家レベルでも検閲できなくなります。
従来のサーバーダウンやハッキングといったリスクに対応したWeb3のメッセージングアプリです。
検索エンジン「The Graph」
検索に必要なデータやインデックスをブロックチェーン上に保存して利用するプロトコルです。
「ブロックチェーンのGoogle」と言われる事もあります。
今後ブロックチェーン上で公開されるデータが増える事から発展が見込まれています。
ブラウザ「Brave」
Brave(ブレイブ)はWeb3.0のブラウザです。
Web2.0のブラウザとの違いはプライバシーへの配慮です。
みなさん、ネットサーフィンしていると望んでもいない広告が表示されますよね?
Braveでは許可なく広告は表示されません。
またユーザーのデータ(購買履歴や検索履歴など)が特定の企業などに共有される事がありません。
これを「分散型広告システム」と呼び、インセンティブとしてBATトークンを採用しています。
まとめ
Web3が進んでいくにつれて今の株式会社の仕組みが変わるとも言われています。
「会社ありき」ではなく「目的ありき」で組織や集団が形成される。
目的はオープンにされ誰でも見ることができる「パブリックプロトコル」として扱われ、目的を達成したいと考える人が自主的に集まり行動していく。
報酬はブロックチェーンで改竄不可能な実績に基づいて支払われるのかな?
なんにせよ自由に生きる選択肢が増えるのは間違いないと思うから今から備えておくことが重要だと感じたよ✨
この辺りはDAOという組織に話がつながっていくと思うのでまた別の記事で詳しくまとめたいと思います。
これを読んでブロックチェーンに興味を持った方はこちらの本が入門書としてオススメです。
「なぜブロックチェーンは改竄に強いのか?」「分散化とは?」など物凄く分かりやすく解説されています。
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