音楽NFTとは?メリットや注目のプラットフォーム9選 | 売り方も解説

  • 2022年2月14日
  • 2022年2月14日
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この記事で解決できるお悩み

音楽NFT(ミュージックNFT)とは?

音楽NFT(ミュージックNFT)で何が変わるのか?

音楽NFT(ミュージックNFT)の売り方が知りたい

この記事のテーマ

音楽NFT(ミュージックNFT)を取り巻く状況と注目のプラットフォームを紹介して、売り方まで解説します。

記事の信頼性

ボクはNFTアーティストとしてたくさんNFTの取引を行なってきた経験があるんだ。
TwitterでもNFTについて発信しているので、こちらも信用担保になると思うよ✨

この記事のポイント
  • 音楽NFT(ミュージックNFT)とは「音楽データをNFT化したもの」
  • メリットの一つは「新たな収益モデルの確立」
  • Gala Musicというプラットフォームは「Listen to Earn」になる予定
  • 多くの音楽NFTプラットフォームはまだ正式リリース前である。
  • 2022年2月時点で誰でも出品できるのは「OpenSea」と「MintSongs」

NFTとは?

NFTとは「Non Fungible Token (=非代替性トークン)」の略称です。

ものすごく簡単に言うと「鑑定書付き一点モノのデジタルデータ」を生成できる技術です。

NFT化したデジタルアートをNFTアートと呼びます。

NFT自体についてはこちらで詳しく解説しています。

NFTとは?分かりやすく解説します!【完全初心者でも安心】 – NFT Bear

この記事で解決できるお悩み 最近NFTって良く聞くけど何のことか分からない・・・ 先にこの記事のポイ […]

音楽NFT(ミュージックNFT)とは?

音楽NFT(ミュージックNFT)とは「音楽データをNFT化したもの」です。

NFTとする事でコピー品、模倣品への対策となりユーザーは安心して購入する事ができます。

音楽業界では長らくアーティストが利益を確保するのが難しい状況が続いてきました。

CDは売れず、サブスクの還元率は極わずか。

エージェントや仲介者にも利益を配分する必要があります。

その意味で「プラットフォームからクリエイターへ」という重点の移動は、SoundCloudやBandcampでも実現できている部分もありました。

では音楽NFT(ミュージックNFT)の登場によってどんなメリットが生まれたのでしょうか?

音楽NFT(ミュージックNFT)のメリット

音楽NFT(ミュージックNFT)のメリットは大きく3つです。

新たな収益モデルの確立

仲介業者の排除

アクティブなコミュニティの形成

順番に解説していきます。

新たな収益モデルの確立

NFTを活用する事で2つの新たな収益源が生まれます。

転売が発生した時に収益化できる

これまでアーティストは楽曲やライブチケットを販売する事でのみ収益化していました。

その後、ユーザーが高額で転売した場合、アーティストには何も還元されませんでした。

メルカリ等でいくら転売が発生してもアーティストには一円も入りません。

しかしNFTはこの状況を変える事が出来ます。

転売が発生する度にアーティストに収益が還元される仕組みで新たな収入源を確保します。

音楽以外のコンテンツで収益

音楽そのもの以外にも販売できるコンテンツの幅が広がります。

例えば下記のものです。

アーティストに関連するデジタルアートの販売

ライブフォトをNFT化して販売

ライブ音源をNFT化して販売

今までにない新しいコンテンツを販売することで新たな収益を確保します。

詳しくは後でまた説明を加えます。

仲介業者の排除

これまで下記のような業者にコストを払っていましたが、NFTの登場により必要がなくなりました。  

チケット販売プラットフォームへの支払いコスト

コピーコンテンツによる不正販売への対策には専門の仲介業者への支払いコスト

レコードレーベルに支払うマネージメント コスト

アクティブなコミュニティの形成

NFTを所有する事でアーティストとの「絆」が生まれます。

所有者限定グッズやVIPチケット、コレクターズNFTなどの特典を送る事もできます。

またメタバースでファンミーティングを行うなどユニークな体験に活用できます。

SandBoxハングアウトセッションでのSnoop Doggや、彼と一緒にビアポンを演奏するためにNFTを販売したPostMaloneなどのミュージシャンもコミュニティを形成しています。

音楽NFT(ミュージックNFT)の事例

ここでは3つのアーティストの例を紹介します。

3LAU

ジャスティン・ブラウ(アーティスト名:3LAU)は音楽NFTの先駆者的な存在です。

2021年2月に33種類のNFTからなる「Ultraviolet」コレクションを発表。

3日間のオークションで1170万ドル(約12億円)を売上ました。

その後、8月にNFT音楽プラットフォーム「Royal(ロイヤル)」設立を発表。

Royalについては後で詳しく解説します。

Linkin ParkのMike Shinoda(マイク・シノダ)

Linkin Park(リンキン・パーク)のシンガー、Mike Shinoda(マイク・シノダ)は2021年2月6日に「One Hundredth Stream」という作品をNFTで発表しました。

この作品はNFTのオークションサイト「Zora」で3万ドル(約317万円)で落札されました。

Mike Shinoda氏はNFTについて下記のように発言しています。

「NFTは一点物です。しかし、あなたは著作権などを所有している訳ではなくファイル自体を所有しているのです。
例えば私がオリジナルの歌詞を紙に書くとします。
その紙を買えば、その紙を所有していることになります。それは一点物です。
NFTはブロックチェーンを介して、あなたが唯一の所有者であるという真正性の証明書を得ることになります」

Kings of Leon

Kings of Leonはアルバム「When You See Yourself」をNFTで販売しました。

NFTはアルバムのジャケットのアートワークで3つの特典がついていました。

楽曲mp3のダウンロード(1回のみ)

限定版ゴールデンアイレコード(実物)

NFTアルバム アートワーク

またKings of Leonは「限定NFTアート」「ライブ最前列シートの権利」などをNFTとして販売しています。

注目の音楽NFT(ミュージックNFT)のプラットフォーム

注目の音楽NFTプラットフォーム9選を紹介します。

  1. MintSongs
  2. Gala Music
  3. Audius
  4. Catalog
  5. royal
  6. Async Art
  7. Sound
  8. Arpeggi
  9. OpenSea

MintSongs

MintSongs音楽NFTに特化したマーケットプレイスです。

サービスはPolygonブロックチェーン上に構築されています。

楽曲ファイルとジャケットアートワークだけあれば誰でも出品可能です。

多くのアーティストに持続可能な収益をもたらす事を目的として運営されているプラットフォームです。

Gala Music

Gala MusicはNFTゲームを開発するGala Gamesが運営する音楽NFTに特化したプラットフォームです。

特徴はなんと言ってもリスナーも報酬を得流ことが可能な「Listen to Earn」の仕組みになる予定とのことです。

また、新しいアーティスト発掘を促進する為に「新人アーティストの楽曲視聴に応じたリスナーへの報酬」も予定されています。

現在すでにアメリカのラッパーで仮想通貨ビジネスに参入している「スヌープ・ドッグ」氏や有名EDMアーティスト「BT」氏とコラボしています。

今後が楽しみなプラットフォームですね!

Audius

AudiusWeb3.0版のSpotifyのような音楽配信サービスです。

思想的にインディペンデントなアーティストをエンバワーするSound Cloudの影響を受けています。

大きな特徴として独自トークン「AUDIO」を発行しています。

自身の曲がランキング上位に入ると「AUDIO」を獲得できます。

獲得した「AUDIO」の保有比率によって運営に関わる事ができるDAOの形態です。

最近、リーサリアムからSolanaに移行する事が発表されました。

Catalog

Catalog1点モノの音楽NFTを「レコードプレス」して販売できるWeb3.0系の音楽プラットフォームです。

プレスした「レコード(NFT)」は固定価格で販売したり、オークションで出品することができます。

また、特典として追加コンテンツの提供なども可能な仕組みになっています。

「レコード(NFT)」の二次流通が発生した場合、アーティストは利益を受け取る事が出来ます。

Royal

Royalは音楽NFTの先駆者「3LAU」氏が設立したサービスです。

アーティストは「楽曲のロイヤリティの分配権」を、NFTとして販売することが出来ます。

つまり購入者(ファン)はその楽曲が人気になればなるほど利益を受け取れる仕組みです。

ファンとアーティストが共に成長していくサイクルを作ります。

Async Art

Async Artは新しい音楽体験を提供できるプラットフォームです。

音楽NFTを作る時に「マスターNFT」と「レイヤーNFT」という2種類のNFTを重ね合わせて多種多様なNFTを作り出すことが出来ます。

「ステム」と呼ばれるレイヤーを最大9つ作ることができます。

つまり歌詞やメロディが異なる9つの楽曲を1つのNFTとすることも可能です。

最大362,880のユニークな作品を視聴する度に新しい音楽NFTを生成する事が出来ます。

また、カバーアートワークも同様の仕組みで変化させる事が可能です。

Sound

Soundは音楽NFTを通じてアーティストとファンを繋ぐアクティブなコミュニティを形成するプラットフォームです。

例えばアーティストが新曲をリリースすると、そのNFTにはシリアルナンバーが設定されます。

初期ナンバリングを持っている事でイベントにVIP席で参加できます。

つまり初期からの古参ファンが明確になり優遇されるという仕組みです。

また、NFTを所有する事でコメントできる権利も与えられます。

NFTを売却するとコメントは削除される仕組みです。

Arpeggi Studio

Arpeggi Studioはブラウザで動作するWeb3.0系のDAWです。

(DAWとは音楽を作成するアプリケーションのことです。)

アーティストはArpeggi Studioで曲を作成してイーサリアムブロックチェーンに直接ミントする事ができます。

しかも、なんとオンチェーンで出来るというので驚きです。

オンチェーンとは楽曲ファイルもブロックチェーン上に刻み込む事です。

多くのプラットフォームはオフチェーンでNFTを管理しています。

オンチェーンは永続性の観点で優れています。

楽曲を作成するには、Arpeggi Studio Passが必要ですが現在は二次流通で手に入れるしかありません。

OpenSea

OpenSeaは音楽NFTに特化したマーケットプレイスではありませんが、気軽に音楽NFTを出品できるので紹介します。

OpenSeaは世界最大手のNFTマーケットプレイスでオールジャンルのNFTが流通しています。

アクティブユーザー数は2022年1月に00万人を超えるほど拡大しています。

もちろん多くの音楽NFTも流通しています。

音楽NFT(ミュージックNFT)の出品方法

ここまで色々な音楽NFTのプラットフォームを紹介しましたが、実はほとんどがベータ版での運用です。

つまりまだ作り途中なので誰でも音楽NFTを出品できる状態ではありません。

そんな中、誰でも音楽NFTが出品できる2つのプラットフォームを紹介します。

OpenSea

OpenSeaは音楽NFTだけではなくアート作品やゲームの土地などオールジャンルのNFTが揃っているNFTマーケットプレイスです。

世界最大級のNFTマーケットプレイスに音楽NFTを出品する手順はこちらで詳しく説明していますので是非ご覧ください。

【2022年最新】OpenSea(オープンシー)の始め方 | NFTアートの買い方・売り方を5ステップで解説 – NFT Bear

ゼロからNFTアートの売買を始めたい方に向けてOpenSeaの始め方をかんたん5ステップで解説しています。完全初心者の方でも分かりやすいように大量の画面キャプチャを使って解説しています。NFTアートを買う時・売る時のポイントや注意点についても。

MintSongs

MintSongsでの音楽NFTの出品方法を解説します。

仮想通貨ウォレットのMetaMaskが必要になるので、まだ持っていない方はこちらからインストールをお願いします。

>> 【完全初心者向け】MetaMask(メタマスク)のインストール手順を完全解説します

まずはこちらから公式Webへアクセス

「SIGN UP」をクリック。

MetaMaskを接続します。

メールアドレスの登録など完了後「Create」ボタンをクリック。

曲名や音楽ファイルをアップして金額を設定すれば出品は完了です🎉🎉🎉

音楽NFT(ミュージックNFT)の売り方

音楽NFTはただ出品すれば売れる訳でありません。

例えどんなに優れた音楽であってもです。

そして音楽NFTはまだ成熟し切っていないのでみんな手探りで色々な事を実験しています。

ここで音楽NFT(ミュージックNFT)の売り方のアイデアを5つ挙げます。

ホルダー特典を付けて販売する

ジェネラティブ音楽NFT

数量を限定して販売する

ライブフォトをNFT化して販売する

ライブ音源をNFT化して販売する

ホルダー特典を付けて販売する

音楽NFTを購入すると特典が付いてくるようにする作戦です。

2つ例を挙げます。

コミュニティ会員権としてのNFT

NFTの代表的なユーティリティ(使い道)の一つ「会員券」です。

NFT界で最も有名なコミュニティはBAYCですが、DJのSTEVE AOKIも「A 0 K 1 V E R S E」をスタートしました。

購入者のみが入れる魅力的なコミュニティを用意する手法です。

ちなみに「A 0 K 1 V E R S E」の場合は「ツアーに無料で参加できる」「リアル物販の購入券」などがコミュニティのメンバー特典として与えられます。

リアルイベントのチケットとしてのNFT

NFTを購入した人だけが参加できるイベントを開催する事で購買意欲を刺激する手法です。

後で説明する「ライブフォトのNFT化」「ライブ音源のNFT化」とも連動して展開するのも良いでしょう。

数量を限定して販売する

NFTの特徴をいかした販売戦略です。

ファンはこれを所有する事でプレミア感を感じ、どれだけアーティストが好きかを分かりやすく示す事ができます。

ライブの写真・動画・音源をNFT化して販売する

この手法はアメリカのプロバスケットのNBAの「NBA Top Shot」で採用されています。

「moments」といってプレイヤーの名シーンを10秒から20秒ほど切り抜いた映像をNFT化しています。

NFTにはレア度やシリアルナンバーを設定して特別感を演出します。

ライブの名シーンを所有したいというファンの欲求を満たす戦略です。

ジェネラティブ音楽NFT

AIで音楽を自動生成してNFT化する手法です。

EULERBEATS というプロジェクトがジェネラティブ音楽NFTの展開に挑戦しています。

上で紹介したAsync Artを使うと実現できそうです。

難しい面もありそうですが、実現できればインパクトを生めるかもしれません。

まとめ

音楽NFTとそのプラットフォームはまだまだ始まったばかりで未成熟な状況です。

だからこそ、いま進化の過程を見ておく事は貴重な経験となるでしょう。

これからも音楽NFTとプラットフォームにはアンテナを貼っておくぞ✨

次につながるアクション

もし音楽NFTに興味があるなら、これを期に実際に音楽NFTを売買する事をオススメします。

1個2,000〜3,000円程度でも買う事ができるのでリスクはほぼゼロと言えます。

今はまだNFT黎明期なのでNFTを売買している人はすごく少ないです。

それだけに、いま行動して音楽NFTの売買を行うだけで上位数%のアーリーアダプターになれます。

またとないチャンスですし、何より音楽NFTは楽しいです。

この記事の手順に沿って進めればスムーズにOpenSeaを始められます。是非この機会にどうぞ!

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