独特のタッチでマブい女の子を描き、インタビュー時(2021/12/11現在)にTwitterフォロワー数 2万人以上、取引量200ETH以上(1億円以上)を誇る、間違いなく日本のトップNFTアーティストの一人「おにぎりまん」さんへのインタビューです。この後編ではNTFアートの値段の付け方や注目しているNFTアーティストなどについて伺いました。
前編はこちら。
NFTアーティスト【おにぎりまん】さん「NFTアート初めて売れたのは出してから2ヶ月後ぐらい」インタビュー前編 – NFT Bear
独特のタッチでマブい女の子を描き、インタビュー時(2021/12/11現在)にTwitterフォロワー数 2万人以上、取引量200ETH以上(1億円以上)を誇る、間違いなく日本のトップNFTアーティストの一人「おにぎりまん」さんへのインタビューです。この前編ではNTFアーティストとしての活動やバックボーンについて伺いました。 インタビューの超要約 NFTアートを出してから2ヶ月間は1つも売れなかっ […]
NFTアーティスト活動を始めた方にあえてアドバイスするなら「自分の持ちキャラ、オリジナルキャラを作っといた方がいい」
販売価格は「基本的に今の自分のフロア・プライスの半額ぐらい」が良いと思う
二次流通していかないと飛躍的に売上を伸ばす事は難しいと思う
注目しているNFTアーティストは「sashimi」 さん、「ヨルタ」 さん、「ヨルガタノマオウ」 さん、「KAEDE」 さん、「Luv」 さん
NFTを始めて良かったのはファンの方との交流が直接的になった事
今後はNFTじゃなきゃ駄目な理由が明確にあるアートにもトライしていきたい
NFTアートの値段の決め方
ーいまNFTアーティストとして活動を始めてる方が増えてきていると思います。もし「最速でいまの おにぎりまん さんみたいになりたい」って言われたら何とアドバイスしますか?
おにぎりまん さん(以下、おにぎりまん):難しいですね。まず間違いなく自分みたいな方法では難しいと思います。
さっきも言いましたが背景として2017年から仮想通貨界隈にいた4年間の下地があっての今なので、かなり環境が特殊だったと思います。
一下地を作るのはどうしても時間が必要ですよね。
おにぎりまん:なのであえてアドバイスするとしたら、やっぱり自分の持ちキャラ、オリジナルキャラを作っといた方がいいかなっていう感じですね。
もしくは絵柄を統一して絵をみたら「この人の絵柄だ!」っていうのが分かるオリジナリティを磨くとか。
ークリエイターとしての基本のような部分ですね。
ーでは販売価格はどのように決めていますか?
おにぎりまん:基本的に今の自分のフロア・プライスの半額ぐらいにしています。
普通に考えるとちょっと安めかな、と思うかもしれませんが2次流通で販売するときに最低でも倍以上の価格で勝負して欲しいなと思っています。
0.3ETHで出したら0.6ETHで二次出品してもらう、みたいな。
それだったらフロアプライスにも合ってるしギリギリ売れんじゃねっていう感じで。
ー具体的な戦略で面白いですね。NFTアートの特性である2次流通のことを考えての設定なのですね。
おにぎりまん:はい。二次流通して頂かないと多分購入者の方は面白くないと思うんで。
ーここはホルダーの中でも意見が別れると思っています。投資目線の人はどんどん2次流通させるけど、アート目線の人は所有していたいから2次流通しない、という。
おにぎりまん:そうですね。完全には把握できてないですが2次流通するホルダーさんは4~5割くらいかなと思って います。実数は違うかもしれませんが。
2次流通で購入者の方々が売買されていなかったら200ETHという数字には到達しなかったと思います。
ーそういう意味で先ほどの「フロアー・プライスの半分」という設定が一つ目安という事なんですね。
おにぎりまん:やっぱり購入者はアート目線の方と投資目線の方がいるので。アート目線で考えると一回でそれなりの値段をつけると思いますが、二次流通のところまで考えられると自ずとそういう価格になるんじゃないかな、と勝手に思ってます。
ーコレクションの運営はお1人で考えてやられているのでしょうか?
おにぎりまん:考え・・・られてないです。笑 が、一人ですね。自分の描きたいものを描いています。
一取引額がすごいのでチーム化されているのかな?と思っていました
おにぎりまん:みなさんチームとか組まれてて、羨ましいなと思うんすけどね。とりあえず自分で気軽に1人でやりたいなって感じです。
おにぎりまん さんが注目するNFTアーティスト
ー今注目しているNFTアーティストはいますか?
おにぎりまん:はい、いますね。おにぎりまんのOpenSeaの購入画面にいらっしゃる方で3名と、あと2人紹介できればと思います。
・sashimi さん
・ヨルタ さん
・ヨルガタノマオウ さん
・KAEDE さん
・Luv さん
まず「sashimi」さん。Twitter / OpenSea
こちらは「ヨルタ」 さん。Twitter / Lit Link
「ヨルガタノマオウ」さん。Twitter / OpenSea
この方NFT始める前からずっとSNSで知り合いです。めちゃめちゃ好きなんすよね、この方のテイスト。
あと単純に絵柄が好きだなっていうKAEDEさん、Luvさんを加えた5人ですかね。
「KAEDE」さん Twitter / OpenSea
KAEDEさんのはちょっとまだ購入できてないんですけど、1回買いたいなって思ってます。色使いがパキパキしてと好きなんです。
「Luv」さん Twitter / OpenSea / faundation
ープロジェクト単位で注目しているアーティストはいらっしゃいますか?
おにぎりまん:それでいうとkawaii girlのAme-chan さんという方々ですね。
チームで動かれていて通訳の方もいらっしゃるので海外への発信力でいったら多分Ame-chanさんが一番強いなと思ってます。
あとZombie Zooって小学生のお子さんがNFTアートで240万円の取引が成立した人で、お母さんがEmiさんという方がスペースでよく海外インフルエンサーに向けて作品をプレゼンされて います。
そういうのはボクには出来ない事なので面白いな、と思います。
ーおにぎりまん さんなら通訳などサポートしてくれる方はすぐ見つかりそうではありますよね。信頼関係が必要なので難しさもあると思いますが。
おにぎりまん:そうですね。あとはお給料とかそういう話にもなると思うので。大変だーって笑
一笑。注目してNFTコレクターはいたりしますか?
おにぎりまん:コレクターはあんまり分からないですね。でも買ってくれた方をTwitterでリストに入れるっていうのはやってましたね。
いつまでも自分の作品をアイコンにして下さるわけでもないので。この方が買って下さったんだなっていうのは忘れないようにしたいなと思っています。
ーやっぱりアイコンにしてもらうと嬉しいものですか?
おにぎりまん:あります。はい。嬉しいですし、それこそさっきのkawaii girlさんとかはタイムラインで沢山見かけるので、宣伝にもなっていると思います。
ーたしかにアイコンにすることでクリエイターへのサポートにもなりますね!
NFTアートを始めて良かったと思った時
ーではNFTアートを始めて良かったな、とかって思う時はありますか?
おにぎりまん:良かったなと思ったのはファンの方との交流が直接的になった事です。
今までのイラストレーターの収益の上げ方って仲介に企業が入ってTシャツのデザインを納品したりとか、もしくはグッズ作ってそれをネットショップで販売したりとかが多かったんです。
でもNFTアートはファンの方が自分の絵に対して、これだけの対価を払ってくださって、しかもTwitterとかで反応も頂けて。購入して下さった方がどう感じているかが分かるのは凄い大きいですね。
一ファンの方とのコミュニティというとDiscordもそうですよねです
おにぎりまん:そうですね、他の方はやられたりはしてますけど、ボクはちょっとそこの運営が物理的に時間確保できてなくて。
一運用はかなりリソース必要そうですよね。
おにぎりまん:一応あるんですけどほぼ放置状態っていう感じですね。1人の熱心なファンの方がBotを作ってくれて、自分のNFTアートの2次流通が成立すると通知くれたりします。
NFTアートの将来
ーいまの運用のリソースの話や通訳の話にも繋がるのですが、NFTアーティストとして何か困ってること や「もっとこうなったらいいのに」なみたいな事はありますか?
おにぎりまん:一個ありましてNFTじゃなきゃできないアートを作れないかな、と思います。ボクも含め誰かが作れたなって。
言ったら今やってることって書いたイラストをNFT化してるだけなので。
何だろう、そのデータに残すことに意味があるアートを作ってみたいなってふうに個人的に思ってます。
NFTじゃなきゃ駄目な理由が明確にあるアートを。
ーそれは私も凄く思います。NFTしかりメタバースしかり、そうでないといけない理由って何だろう、 と。かなり難しいとは思うのですが糸口ってあったりしますか?
おにぎりまん:やっぱりNFTの最大の特徴である非代替性と、あとブロックチェーンに記録が刻まれるっていうところ、この2点を活かしたいなと思って。
これはフォロワーさんとのオフ会でお話した事なんですが、ライブ ペインティングとかいいんじゃないかなと。
例えばライブ ペインティングで視聴者さんと何かコメント通話しながら瞬間的な、もう二 度と訪れない瞬間をアルバム的な感じでNFT化するような感じです。
瞬間を記録に残すってことに価値があると思うし、それを改ざん出来ないっていうところにも価値があると思うんだよね、みたいな話をしててめちゃめちゃ感銘を受けたんです。
ーおおお、そこまで具体的な案があるとは驚きました!面白いですね・・・!
おにぎりまん:これは今後コラボとかでやっていきたいですね。
1回ちょっとテスト的にサクっとやりたいねって話をしています。どうなるか全然分からないんですけど。笑
おわりに
ーあとメタバースについてはどうお考えですか?
おにぎりまん:実は全然手出せてなくて、わかってないです。一応Decentralandは1回ちょっと興味出たんですよ。
イラストレーターがメタバース空間に進出するに向けてやっぱアバターのデザインするの良いよねっ て流れで。で「Decentralandで出来るんだ!うわっ高え!やめよう!」みたいな。笑
一確かにプレイしようと思うと帽子1個20万みたいな感じですもんね。笑
メタバースでのNFTアートの美術館・ギャラリーの展示が盛り上がりつつありますが興味はございますか?
おにぎりまん:やりたいですね。SANDBOXとか名前聞いた事あるくらいですけど。笑
ーおおお、展示をやろうとしている方はチャンスかもしれませんね・・・
では最後に今後の活動の展望を教えて頂けますか?
おにぎりまん:NFT的な面で言うと、独自コントラクトは作りたいなと思ってます。CryptoPunks(クリプトパンク ス)とかも2017年からずーっとそうやっているので。
FoundationというNFTマーケットプレイスが独自コントラクトに対応したっていうニュースを見たので、OpenSeaの出品少し控えてFoundationでやりつつ今後は完全の自分の独自コントラクトを作っ てそれで出品していこうかなって考えてはいます。
ーお忙しい中、インタビューに応じて頂きありがとうございました!
この記事を見て「NFTに興味が出てきたけど、どうやったら買えるの?」と思われた方はコチラをご覧下さい。
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NFTアーティストでありコレクター。専門分野は「NFT・メタバースをアーティスト活動に活かす」
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