NFTアーティスト【Big Hat Monkey】さん「(ちょっと背伸びして)夢を追う、というテーマからBig Hat Monkeysが生まれました」 インタビュー前編

NFT

帽子を被ったモンキーのイラストが特徴的な「Big Hat Monkeys」さんはチルなHip HopミュージックのMusic NFTとイラストはのNFTアートをミックスして展開しており、OpenSeaの取引量は現在4.1ETH、これから音楽NFTの分野で更なる活躍が期待されるNFTアーティストです。 この前編では「チーム編成」や「Big Hat Monkeyの誕生秘話」についてなどを伺いました。

インタビューの超要約

音楽NFTを販売するには何か工夫がいるなと感じていた

だから今回は限定盤と通常盤に分けた

うみつるさんの美術館は音楽NFTの使い方の良いモデルケース

今回リリースしたColorsはNFT業界にも色々なクリエイターさんがいて、それぞれの色を出せばいいよねという意味が込められている

Colorsは海外の方にもたくさん購入して頂いている

Big Hat Monkeysは「(ちょっと背伸びして)夢を追う」というテーマで展開されている

Colorsのリリース

ー本日はお忙しい中ありがとうございます!
まず最近10曲のMusic
NFT「Colors」をリリースされたと思います。かなり反響があったと思いますが、やってみてどうでしたか?

Big Hat Monkey さん(以下、Big Hat Monkey:今回、映像付きの限定版と音楽だけの通常版っていう2バージョンでリリースしました。

限定版は1曲1ミントにして。(1ミント=販売数が1つという意味)

ーそれはどのような経緯で?

Big Hat Monkey:1ヶ月前に2曲を実験的に販売したんです。

2つとも0.1ETHで購入頂けたのですが、人気殺到という感じではなかったので、音楽NFTを販売するには何か工夫がいるなと感じました。

そこで今回は、winさん(@konowin777)からのアドバイスももらって、用途を分けていて限定版は映像付きで希少価値もあってビジュアルも楽しめる用に。

通常版はとにかくいろんな人に使ってもらえるように価格も0.01EHT(Polygon)とお手頃にして、用途としてはoncyberで使ってもらいたいな、という明確な狙いがありました。

メモ oncyber(オンサイバー)とは・・・メタバース(仮想空間)上に自身が保有しているNFTを飾ってオリジナルの美術館を作ることができるサービス。公式サイトはこちら

うみつるさ(@umitsuru_fire)の美術館はじめ、色々な所で使われていますよね。

Big Hat Monkey:そうですね、うみつるさんに購入して頂いて、ああいう形で使って頂けたのは、凄く良いモデルケースを提示して下さって、とてもありがたいなと思っています。

ーうみつるさんの美術館は本当に衝撃的でした!
BHMさんのチルな音楽と展示されているNFTアートが完全にマッチして素晴らしい空間だなと。

Big Hat Monkey:そもそもボクもoncyberでギャラリーをいろいろ見ていたんですが、基本的には音が無いじゃないですか。
なんかちょっと何か物足りないなって個人的にずっと思ってて。ここに楽を足したら絶対いいなって思ったんです。音楽のジャンル的にはチル系の音で。

ーなるほど、ではチル系の音は美術館に合うように、という逆算でもあったのでしょうか?

Big Hat Monkey:そうですね。元々好きなジャンルですし、絵の鑑賞の邪魔にならないので、ピッタリだろうなって思ってました。

一応、今回の10曲は実験的な意味も込めて、幅を持たせて本当にチルな感じのやつとか、ちょっとダークなのもあったりしてます。

ギャラリーもいろんな種類あるので、世界観やシチュエーションに合わせて選んでもらえたら嬉しいなと。

ー最近、ご自身のoncyberで部屋を作られてましたよね

Big Hat Monkey:そうですね。oncyberでRTFKT(アーティファクト)のスペースを使って部屋を作りました。もちろん今回の曲を流しています。

RTFKTが海外で人気なので、そっちにもアピール出来るかな思って作ったら実際に海外の方にもたくさん購入して頂けて嬉しかったです!

ー海外から!凄いですね!告知の動画も凄くかっこ良かったです。

Big Hat Monkey:ありがとうございます。限定版の映像をベースにして、映像クリエイターと一緒にインパクトがでるように作りました。

チーム編成について

ーいまチームを組まれていると思いますが、編成はどのような形なのでしょうか?

Big Hat Monkey:ボクがクリエイティブ・プロデューサーでイラストレーターとサウンドクリエイターの3人が基本メンバーです。

今回は映像は別の方に助けてもらったりもしていますが。

ーメンバーとはどのように知り合ったのでしょうか?

Big Hat Monkey:サウンドクリエイターの人は学生時代からの付き合いでボクの師匠です。

当時はボクもクラブでDJとかもやってまして。ジャンル的にはヒップホップとかR&Bとかで。

曲の作り方も師匠が教えてくれました。

で、NFTをきっかけに、もう一度一緒に活動している感じです。

ークリエイティブ・プロデューサーというのは、どのような事を?

Big Hat Monkey:まず、音楽の方向性やテーマを決めます。

今回は「Colors」というテーマで全体をくくったんですが、それはNFT業界にも色々なクリエイターさんがいて、それぞれの色を出せばいいよねっていう意味を込めてます。

中には売れないとかで悩んでる人もいるかと思うんですが、ブレないでそのまま行って欲しいなという。

ーなるほど、作品の背景が知れて嬉しいです!イラスト的にはどのような事を?

Big Hat Monkey:イラストは僕の方で全体コンセプトを決めて、作品ごとにテーマ・原型・色使いなどを作ったあとに、イラストレーターに清書してもらっています。

Big Hat Monkeyの誕生秘話

ーではNFTを始めるキッカケは何だったのでしょうか?

Big Hat Monkey:まずイケハヤさんのVoicyを聞いてNFTを知りました。

それで(2021年)10月にから世界ではどんなのが流行っているのかリサーチしたり。

その中で最初は「ご当地モノ」が良いのかな、とか考えました。

ーゆるキャラ的な

Big Hat Monkey:そうです。笑

あと「侍と仮面」とかのモチーフもカッコ良いなと思ってました。

で、色々調べる中で「帽子を被ったサル」の画像が出てきて。なんかちょっといいなと思って。

ーどんなトコロが良かったですか?

ちょっと何か生意気な感じがかわいいなって思ったんですよね。

ジャストサイズの帽子を被った方がいいのに、ブカブカの大きい帽子被ってて。

ーオーバーサイズな着こなしで

Big Hat Monkey:はい。そこから「(ちょっと背伸びして)夢を追う」というテーマを思いついてBig Hat Monkeysが生まれました。

モンキーは今まで37体出したんですけど、みんなそれぞれ音楽とか趣味とか色々な事をやっています。

これらはボクや周りの人が自分の夢だったり憧れをイラストで具現化しています。

ホルダーの皆さんも、ご自身の夢や憧れをテーマにしたモンキーを購入いただける傾向があります。

NFTの販売

ーOpenSeaを見る限りBHMがスタートしたのは10月末でしょうか?

Big Hat Monkey:そうですね。まず8体出しました。値付けも全然分からなかったので0.05ETHと0.1ETHとかバラバラに付けてました。

ー売れましたか?

Big Hat Monkey:そうですね、0.05ETHのところに0.025ETHでオファーを頂いて売れました。

ー順調な滑りだしですね!知り合いが購入してくれたのでしょうか?

Big Hat Monkey:いやいや、全然いきなり知らない方が購入して下さいました。

ー1枚目を売るのが凄く難しいなと思っていて、その辺で何故上手くいったと思いますか?

Big Hat Monkey:その当時はまだ日本の市場的に購入して頂きやすかったのかも知れないですね。

あとは、当時は新しいクリエイターや作品を探しているコレクターの方が多かったと思います。

ーなるほどですね。

Big Hat Monkey:だからそういう人に運良く見つけてもらえたのかなと。

Big Hat Monkey:で、ボクらにとってすごい欠かせない人がいるんです。

ゼロさん(@ZERO100_FX_NFT)という方で最初の8体の内、3体くらいを購入して下さいました。

ーゼロさんも突然繋がった感じですか?

Big Hat Monkey:はい、多分たまたまタイムラインで見かけて頂いたんだと思います。

ゼロさんは今もすごく応援してくれていてありがたいです。

そうした方々に支えられて0.05ETHから始めて最初に購入して頂いたホルダーさんの利益も作りたかったので、0.15くらいまで徐々に価格を上げていきました。

ありがたいことに、作品を出したらすぐ購入頂けるような時期もありましたね。

ー凄いですね(!)Twitterで拡散したとかもありますか?

Big Hat Monkey:Twitterもある程度あったと思います。元々フォロワーが数千人いたので。

ただ、ほとんどはフォロワーはNFT興味なかったと思うんですよね。

ーそうなんですね、いまはNFTの界隈の方々と色々と繋がりを持っていると思います。
これはどのように広がっていったのでしょうか?

Big Hat Monkey:ホルダーになってくれた方と仲良くしたり、Twitterのタイムライン上で共通の話題で盛り上がったりですね。

キットさん(@NFT_kit)という方は、サウナ好きで家が近かったので、一緒にサウナにいったり。笑

インタビュー前半はここまでです。後編は音楽NFTについてアーティストとしてのバックボーンについてなどなど伺っています。コチラからどうぞ!

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